「タルコフ」制作人の新作「Fragmentary Order」発表。より硬派なSF作品に

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Written by 砂鯊

2026-06-01

『Escape from Tarkov』の生みの親として知られるNikita Buyanov氏が、次なる野心作を解禁した。新作のタイトルは『Fragmentary Order』。同氏が新たに立ち上げたスタジオ「Rant Gaming」が開発を指揮し、前作以上に「ハードコア」の限界を突き詰めたゲーム体験を目指している。

物理法則に基づいた「SFシミュレーション」としての追求

『Fragmentary Order』は、単なる「抽出型シューター」というジャンルに留まる作品ではない。Buyanov氏によれば、抽出型のゲームサイクルはあくまで要素の一部に過ぎず、その本質は未来世界を徹底的にシミュレートしたFPSにあるという。

特筆すべきは、安易なファンタジーを排した徹底的なリアリズムだ。電磁加速砲(レールガン)やエネルギー兵器といったSFデバイスも、単なる架空の兵装ではなく、現実の物理法則と科学理論に基づいた「リアルな未来兵装」として描写される。銃器の内部パーツに至るまでの緻密なカスタマイズや、ダメージ部位ごとに異なる治療プロセスなど、前作『Escape from Tarkov』を凌駕する複雑なメカニクスが導入される予定だ。

「大衆化」を拒絶する、過酷なまでの難易度設計

カジュアル層を取り込むために難易度を下げる抽出型シューターが増加するなか、Buyanov氏はその流れに真っ向から対立する。「難易度を下げればビジネス的な成功を得やすいことは理解しているが、それは私が作りたいものではない」と彼は断言する。特定のコアプレイヤーに向けて唯一無二の体験を提供すること、そして「理不尽なまでの過酷さ」を維持すること。そのストイックな姿勢こそが、本作のアイデンティティとなっている。

独立した国際開発チームによる、新たなフロンティアへの挑戦

開発を担うRant Gamingは、『Escape from Tarkov』のBattlestate Gamesとは完全に切り離された独立組織だ。ドバイ、アメリカ、ヨーロッパ、中国など、世界中から集まった約130名の精鋭による国際的な布陣を敷いている。Buyanov氏は2つの巨大プロジェクトを同時に統括する困難さを認めつつも、「今挑戦しなければ、将来的に新作を作るための気力も情熱も失われてしまう」と、リスクを承知で新境地へ挑む決意を語った。

『Fragmentary Order』の舞台は、人類史が繰り返す「秩序と分裂のサイクル」を反映した未来の太陽系だ。多国籍な文化が融合した独特の世界観のなかで、プレイヤーはどのような試練に直面するのか。本作は現在鋭意開発中であり、今後の続報に注目が集まる。

Sources:

昼間は現実の世界で原稿を直し、言葉を練ることに没頭し、夜になれば部屋じゅうのフィギュアにやさしく包まれて、もう一つの色とりどりの幻想の世界に浸る。緻密な編集の仕事も、深夜にフィギュアたちと交わす声なき対話も、どちらもが私の書くこと、そして生きることの糧になっている。

砂鯊

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