モバイルレジェンド(Mobile Legends: Bang Bang、以下 MLBB)の競技シーンにおいて、トルコと東欧・中央アジア(EECA)の両地域が第7シーズンという節目を迎え、新たな歴史を刻んだ。トルコのプロリーグ「MTC」では過去最高の視聴者数を塗り替え、Aurora Gamingが史上初の3連覇を成し遂げた。一方、EECA地域の「MCC」では、絶対王者Team Spiritが前身チーム時代から数えて7連覇という、他を寄せ付けない圧倒的な王朝を築き上げている。


トルコ市場の熱量はデータにも明確に表れている。MTC第7シーズンのピーク同時視聴者数(PCV)は34,134人に達し、前シーズン比で22%の急成長を記録。決勝戦にはトルコ電子競技協会(TESFED)のAlper Afsin Ozdemir会長が登壇し、官民一体となった熱狂を印象付けた。また、Red Bull、Samsung、Popeyesといったグローバルブランドに加え、HepsiburadaやDijipin、EXVegaなど現地有力企業の参画も過去最大規模となっており、同地域におけるMLBBの商業的なポテンシャルが急速に拡大している。
競技面では、Aurora Gamingが決勝でFUT Esportsを撃破し、2026年にサウジアラビアで開催される「MSC at EWC 26」への出場権を確保。女子部門においてもFUT Esports FEが「MWI at EWC 26」への切符を手にした。さらに2027年には「M8世界大会」のイスタンブール開催が確定しており、トルコは今やMLBBグローバル戦略における最重要拠点の一つとなっている。
EECA地域では、Team SpiritがMCC第7シーズンを制し、7連覇という前人未到の記録を更新。一方で、準優勝のVerso Timeが初の国際大会出場権を獲得し、MSCのワイルドカード枠から世界へと挑む。Team Yandexの参戦や、アカデミー制度「Team Spirit Academy Black」出身のAura Farmersが台頭するなど、育成システムと競技層の厚さが地域のレベルを底上げしている。
Moontonのトルコ・EECA・西欧eスポーツ責任者、Ajay Jilka氏は「トルコが商業的・社会的な影響力を強める一方で、EECAは世界に通用する競技レベルを維持し、新たな挑戦者を輩出し続けている。これは各地域のエコシステムが長期的に成熟している証だ」と分析する。MLBBは3年連続でEWCへの参戦を決定させており、2025年のMSCではピーク視聴者数300万人を突破。世界で最も成功したモバイルeスポーツプロジェクトとして、その地位を揺るぎないものにしている。
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