元『ブルアカ』開発陣の新作『Astrae Oratio』実機PV公開。3Dターン制を採用

User avatar placeholder
Written by 朝日堂

2026-06-03

『ブルーアーカイブ』のメインスタッフが結成したDynamis Oneが、ついに沈黙を破った。2026年6月2日、新作プロジェクト『Astrae Oratio』のティザーPVを初公開。映像内では実機による戦闘シーンが披露され、本作が3Dターン制バトルを採用したRPGであることが判明した。

Dynamis Oneを巡っては、前プロジェクト「Project KV」の中止や、古巣Nexonとの資産盗用を巡る法的紛争、さらには韓国警察による捜査など、多難な道のりが続いていた。しかし今年初め、NexonのライバルとされるNCsoftから戦略的投資を受け、同社が『Astrae Oratio』のグローバルパブリッシングを担当することが決定。このバックアップにより、プロジェクトは本格的な再始動へと舵を切った形だ。

1分21秒のPVでは、洗練されたキャラクターデザインと実機のバトル画面が確認できる。3Dターン制のシステムに対し、ユーザーからは「ブルアカと崩壊:スターレイルのハイブリッド」という声も上がっているが、その内実はよりテクニカルだ。UIにはAP(アクションポイント)の概念や、タイミングを合わせるパリィ判定のような要素が見受けられ、従来のコマンドバトルに『Expedition 33』のようなアクション要素を融合させた、手応えのあるJRPG的なプレイフィールが推測される。

本作の舞台は、架空の歴史を歩んだ1889年の東京だ。「都市の人口規模が魔法の強さに直結する」という独自の設定のもと、世界最大の魔法領域と化した東京で、プレイヤーは「主任(Shunin)」と呼ばれる公務員に扮する。「裏令指定特例区域管理庁(特区庁)」という謎めいた機関に身を置き、魔法使いたちと深く関わっていくことになる。グラフィック面では、ブルアカの系譜を感じさせるセルルックな2Dアートと、日本の行政区画を精緻に模したマップが融合。徹底して「日本のオタクカルチャー」を意識した美学が、細部にまで息づいている。

もっとも、本作が置かれている市場環境は決して楽観視できない。『原神』や『崩壊:スターレイル』といった中国勢によるハイエンドタイトルの台頭により、中規模タイトルの生存圏は年々狭まっている。また、開発陣の離脱経緯を含めた一連の騒動に対し、コミュニティの視線は依然として冷ややかだ。公式SNSに寄せられる批判的な声を、純粋な「ゲーム自体のクオリティ」でねじ伏せ、逆風を跳ね返せるか。Dynamis Oneの真価が問われるのは、まさにこれからだろう。

Sources:

文字よりも、ガチャガチャを回すあの軽やかな音を聴くのが好き。ランダムに転がり落ちてくるサプライズは、原稿を直したあとに訪れる予期せぬ驚きにとてもよく似ている。デスクの上には癒し系フィギュアがずらりと並んでいて、それらは締め切りのプレッシャーの中で、いちばん小さくて、いちばん確かな幸せの火花なんだ。

朝日堂

Leave a Comment