NetEase傘下の雷火(Leihuo)スタジオが開発を進める新作アクション『帰唐(Gui Tang)』が、Summer Game Festに合わせて19分にも及ぶ最新の実機プレイ映像を公開した。これまで「本当に作っているのか」と懐疑的な視線を向けられることもあった本作だが、今回披露された徹底したステルス要素と、映画さながらのワンカット演出は、同社がAAA級シングルプレイヤー市場へ本気で殴り込みをかける決意を象徴している。








ワンカットで描かれる、緊張感あふれる潜入とタクティカルな戦闘
公開されたデモでは、主人公・裴長関(はい・ちょうかん)が吐蕃兵に占拠された村へと潜入し、一通の手紙を奪還するまでのプロセスがノーカットで描かれている。目を引くのは、単なる「隠れる」だけではないステルスアクションの引き出しの多さだ。背後からのテイクダウンや高所からの奇襲はもちろん、吊るされた荷を落として敵を圧殺するといった環境利用ギミックが随所に盛り込まれ、プレイヤーのプレイスタイルに応じた柔軟な攻略ルートを提示している。
戦闘フェーズに移行しても、そのクオリティは失われない。ジャストガード(パリィ)で敵の体勢を崩し、苛烈な処刑アクションへと繋げる一連のビルドは、アクションゲームとしての骨組みが既に高いレベルで完成していることを物語っている。特筆すべきは、全編を通してカメラが一度も途切れない「一鏡撮り(ワンカット)」手法の採用だ。『ゴッド・オブ・ウォー』を彷彿とさせるこのシネマティックな演出は、網易(NetEase)が欧米のトップスタジオが築いてきた物語体験の領域に、正面から挑戦している証左といえるだろう。
「オンラインの雄」が挑む、シングルプレイヤーへの転換点
『帰唐』は発表当初から、期待と不安が入り混じる視線にさらされてきた。長らくオンラインゲームで成功を収めてきた雷火スタジオにとって、本作はコンシューマー・シングルプレイヤー市場への本格参入を意味する野心作だ。しかし、最初のティーザー以降、11か月もの沈黙が続いたことで、ユーザーからは「モバイル向けではないのか」「映像はCGではないか」といった疑念も上がっていた。
今回の映像は、そうしたノイズを力業でねじ伏せる内容となっている。開発チームが以前放った「これはモバイルゲームではない、シングルプレイヤーだ。この言葉を覚えておいてほしい」という宣言は、今回の19分間の生々しい挙動によって裏付けられた。映像内では、ライティングの影響やフレームレートの微細な変動など、プリレンダリングではない実機動作ゆえの質感が確認でき、それがかえってファンへの信頼回復に繋がっている。
11か月の沈黙を経て投じられたこの一撃により、『帰唐』は単なる「期待の新作」から、世界のAAAタイトルと肩を並べるポテンシャルを持った「実力派」へと昇格した。NetEaseの技術革新がどこまで到達したのか、その答えがこの映像に集約されている。
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